後半:仏壇掃除は100均でOK! 【2025年最新版】メリット・デメリットもご紹介
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はじめに
こちらは「前半:仏壇掃除は100均でOK!」の続きとなります。
前半のコラムでは
- 仏壇掃除に必要な基本グッズ
- 実際に100均グッズで掃除してみた体験談
ご紹介しておりました。
後半のこちらの記事では
- エリア別100均グッズ掃除方法
- 100均グッズのメリット・デメリット
- 使用上の注意点
- プロの掃除が必要なケース
- 業者選びのポイント
ご紹介しております!
仏具別:おすすめ掃除方法と100均グッズ活用例
金属製仏具の掃除
金属製の仏具(燭台、花立、香炉など)は光沢を保つことが大切です。
100均グッズ活用例:
- マイクロポリッシュクロス: ダイソーから発売された金属専用クロスで、研磨剤不使用でも輝きを取り戻せる
- シリコン指サック:
細かい部分を掃除する際に指先につけて使用する便利グッズ
金属製仏具を掃除する際は、指紋がつかないよう手袋やクロスで持ち、洗剤は基本的に使用しないようにしましょう。特に銀製品は変色しやすいので、専用クロスで優しく磨くことをおすすめします。
木製仏具・仏壇本体の掃除
基本的な掃除方法:
- 柔らかいハケでホコリを丁寧に払う
- 乾いた雑巾で全体を拭く
- 汚れがある場合は固く絞った布で優しく拭き、その後乾いた布で水気を取る
100均グッズ活用例:
- マイクロファイバーミトン:
指先までカバーするミトン型クロスで効率良く拭ける - 静電気防止スプレー(布用):
クロスに少量吹きかけて使用することで、ホコリの再付着を防ぐ
木製部分は水分に弱いため、水拭きをする場合は布を固く絞り、すぐに乾拭きすることが大切です。近年の100均ショップでは木製品専用のケアアイテムも増えていますが、ワックスや油などは基本的に使用せず、自然な木の風合いを保つようにしましょう。
細かい部分(彫刻や細工)の掃除
基本的な掃除方法:
- 柔らかいブラシでホコリを丁寧に払う
- 取り切れないホコリは綿棒や専用ツールで取る
100均グッズ活用例:
- 精密クリーニングブラシセット:
サイズの異なる5種類のブラシがセットになった商品 - シリコン製極細クリーナー:
柔らかく細い先端で繊細な彫刻部分も安全に掃除できる
彫刻や細工は非常に繊細なため、強い力をかけないよう注意しながら掃除することが重要です。特に金箔が施されている部分は、擦ると剥がれてしまうことがあるので、ホコリを払う程度の優しい掃除にとどめましょう。
実際に試してわかった100均グッズ
メリット・デメリット
【メリット】
コスパの良さ 専門的な仏壇掃除グッズは1アイテムが1,500円以上することも珍しくありませんが、100均グッズなら全て揃えても2,000円程度で済みます。
環境配慮型商品の充実 最近の100均では環境配慮型商品が急増しており、プラスチックフリーや植物由来素材、リサイクル素材を使用した商品が豊富に揃っています。仏壇掃除という敬意を表す行為に、環境に優しい道具を使うことは理にかなっています。
専門性の向上 以前の100均グッズは汎用品ばかりでしたが、現在は「木製品専用」「金属磨き用」など、用途を特化した商品も増えており、専門品に近い効果を得られるものも登場しています。
手に入りやすさ 全国どこでも100円ショップがあり、オンラインストアも充実したため、必要なときにすぐ購入できる点も大きなメリットです。
【デメリット】
耐久性の問題
価格相応に耐久性は専門品より劣ることが多いです。特に頻繁に使うブラシやクロスは、数回の使用で毛が抜けたり、生地が傷んだりすることもあります。
適合性の限界
仏壇や仏具の特性に完全に適合しているわけではありません。
例えば、金箔部分など特に繊細な部分には適さないものもあります。
店舗による品質差
100均ショップの間でも品質差があり、各社の差別化戦略により、同じような商品でも品質や素材に違いが生じています。
【使用上の注意点】
- 素材の確認:
様々な新素材が登場しているため、仏壇に適しているか確認が必要です
強い洗剤は避ける:
環境配慮型であっても、強力な洗剤は仏壇には使用しないでください
【仏壇掃除でやってはいけないNG行動】
~傷つける可能性のある掃除方法~
強くこする
仏壇の表面、特に漆塗りや金箔部分は非常にデリケートです。強くこすると表面が傷ついたり、剥がれたりする可能性があります。常に優しく、力を入れずに掃除しましょう。
水をたっぷり使う
木製の仏壇は水分に弱く、多量の水は反りや割れの原因になります。水拭きをする場合は必ず固く絞った布を使い、すぐに乾拭きをしましょう。
スプレー式の洗剤を直接吹きかける
洗剤が木の中に染み込んで変色や劣化の原因になります。使用する場合は必ず布に少量含ませて使用します。
超音波や蒸気の洗浄機を使用する
家庭用として普及してきた超音波洗浄機や蒸気クリーナーは、金属製仏具でも接着部分の劣化や木製部分の湿気による損傷を招く恐れがあるため使用は避けましょう。
【使用を避けるべき道具】
硬いブラシやスポンジたわし
表面に細かい傷をつける恐れがあります。必ず柔らかいブラシやクロスを使いましょう。
研磨剤入りのクリーナー
100均にある研磨剤入りのクリーナーやクレンザーは、表面を削ってしまいます。特に金属製仏具でも、過度の研磨は薄くなる原因に。
高濃度アルコールや除菌スプレー
ウイルス対策として強力な除菌スプレーが普及していますが、これらは漆や塗装を溶かしたり、変色させたりする恐れがあります。
粘着力の強いテープ類
表面を掃除するために粘着テープを使うと、剥がす際に表面も一緒に剥がれてしまうことがあります。特に古い仏壇や金箔部分には絶対に使わないでください。
これらのNG行為は、意外と無意識のうちにしてしまうことが多いものです。「きれいにしよう」という良い意図が、かえって仏壇を傷める結果になることも。基本は「優しく、少量の道具と水で、丁寧に」を心がけましょう。
【プロの掃除が必要なケース】
自分でできる掃除には限界があります。
以下のような場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。
自分で掃除できない場合の見極めポイント
・長期間(3年以上)掃除していない場合:
ホコリや汚れが固着し、素人の掃除では取り切れないことがあります
・カビや虫の発生が見られる場合:
専門的な処置が必要です
・金箔や漆が劣化している場合:
修復技術が必要となります
・構造的な問題(扉が開かない、引き出しが動かないなど):
自分で無理に直そうとすると、さらに悪化させる恐れがあります
・アレルギーがある方:
ホコリによるアレルギー反応が心配な場合は専門業者に任せましょう
依頼する頻度:
一般的には5〜10年に一度のプロによる本格的な清掃が推奨されています。
日々のお手入れは自分で行い、定期的にプロの力を借りるのがベストです
業者選びのポイント:
- 実績や口コミを確認する
- 事前見積もりをしてくれるか
- 修理や修復の技術があるか
- 保証やアフターケアの有無
プロの掃除は決して安くはありませんが、代々受け継がれる大切な仏壇を長持ちさせるための投資と考えると、価値のある出費です。日頃の手入れを丁寧に行い、定期的にプロの力を借りることで、仏壇を美しく保つことができます。
まとめ
仏壇掃除は専門的な道具がなくても、100均グッズを活用すれば十分に行えることがおわかりいただけたでしょうか。最後に、今回のポイントをまとめておきます。
2025年版 100均グッズを使った仏壇掃除のポイント再確認
- 基本はホコリ払いから:
柔らかい布やアイテムでまずはホコリを丁寧に払いましょう。 - 素材に合わせた掃除方法を選ぶ:
金属、木製、漆塗り、金箔など、それぞれの素材に適した掃除方法と道具を
使い分けることが大切です。 - 水分は最小限に:
特に木製部分は水分に弱いので、水拭きをする場合は固く絞った布で素早く拭き、すぐに乾拭きしましょう。 - 力を入れずに優しく:
どんな掃除道具を使う場合も、力を入れずに優しく扱うことが大原則です。 - 定期的に少しずつ:
一度にすべてを完璧に掃除しようとせず、定期的に少しずつ行うことで
仏壇を美しく保つことができます。
安全・丁寧な掃除を心がけよう
仏壇掃除は単なる清掃作業ではなく、先祖への敬意を表す大切な行為です。自分でできる範囲で定期的にケアし、必要に応じてプロの力を借りることも検討しましょう。特に代々受け継がれてきた古い仏壇は、修復などの専門技術が必要な場合もあります。不動堂株式会社では、お仏壇に合わせた最適な修復を行っております。
どうぞご遠慮なくご相談ください。